小学部教育理念

●自ら問題を発見し解決する力を育てる

「私はなぜ勉強するの?」

 子供はよくこんな質問を投げかけてきます。家庭でこんな質問をいきなりされて、困ってしまった経験がある方もいるのではないかと思います。小学生、とりわけ小学4年生から6年生の時期は、人生において最も多感な時期と言えます。子供は、単に楽しさだけを追求するのではなく、身の回りのあらゆる事に対して「なぜそうなるのか?」という疑問を持ち始めます。この時期に周りの大人が「理屈はいいから、とにかく暗記しなさい」という接し方をしてしまうと、子供の心の中にある「知りたい衝動」や「学びたい欲求」が失われてしまいます。

 勉強そのものが面白いから、学ぶ。

 クセジュでは子供達が感じる「なぜ?」を一番大切にした授業を展開します。例えば、日本各地の特産品を調べることによって、「なぜそれが特産品になったか?」を地理的特徴や歴史の観点から考える。「2度の世界大戦がなぜ起きたか?」を調べた上で、日本のシンドラーと呼ばれた「杉原千畝」に関する文献を読み、人としてどう生きるべきかを考える。こういった授業を通して、豊かな知識とともに学問そのものの本当の楽しさを感じてもらいたい。
 クセジュ小学部ではこの考えをもとに、国語と社会を融合させたヒューマンサイエンス、算数と理科を融合させたナチュラルサイエンス、さらには英語を英語圏の文化とリンクさせながら学ぶエレメンタリーイングリッシュ、というオリジナルの教科スタイルで授業を展開していきます。
 主体的で大きな人間に育成するのが、クセジュ小学部の目標です。

●カリキュラム

国語+社会の力「ヒューマンサイエンス(HS)」

 私達は人間的活動としての『読書』を指導の中心として考えます。書物を通じて何か新しいことを知り、感じ考え、人としての幅を広げていく、それが根幹にあります。『読書を通じて正しい日本語と歴史や倫理観を学ぶ』というコンセプトでカリキュラムを組んでいます。例えば、杉原千畝物語を扱った時は、まず地球儀を使ってドイツやソ連、杉原がいたリトアニアの位置を確認しながら国同士の対立構造を理解した上で、日本の同盟国ナチスドイツによるユダヤ人迫害について学びました。

 また表現力を身につけるために、文化や科学の歴史にちなんだ本を読み、作文や論文の書き方を学びます。その集大成として、小6の夏には『小説家養成講座』と題して、原稿用紙数十枚にもわたる『オリジナル小説』を書きあげます。
  『読書』から社会的関心や知的好奇心を幅広く培いつつ、自らの考えをわかりやすく表現できる文章力の完成を目指す。これこそがクセジュの行う『ヒューマンサイエンス』という授業の意義なのです。

算数+理科の力「ナチュラルサイエンス(NS)」

 一般的に、算数では「数や図形の性質」を、理科では「身の周りの現象」について学びますが、いずれの教科にも‘自然の法則’を理解するという共通の目的があります。ですから、クセジュでは「算数」「理科」を切り離さず、総合的に「ナチュラルサイエンス(自然科学)」という形で授業を展開します。

 例えば小5では「天体」について学びますが、単に知識を覚えるだけでは終わりません。「日本に四季があるのはなぜか?」を考えさせる授業では、すでに学んだ「平行線と角」を用いて季節による太陽高度の違いを計算します。その違いを使って地表面の暖まり方の違いを考えさせます。このような知識の融合こそが本来の学習の姿なのです。   どのような内容を扱う上でも、必ずその法則が成り立つ理由や、定理が発見される背景などを大切にしながら授業を行うことで、常に「なぜそうなるのだろう?」という疑問を持ち、それを自ら解明しようとする生徒を育てることが目標です。

発音・筆記・文法のバランスのある英語力
「エレメンタリーイングリッシュ(EE)」

エレメンタリーイングリッシュの特徴は、英語を「学問」としてとらえ、「歴史」という観点から英語のルーツを学ぶことにあります。

単にコミュニケーションの手段としてだけではなく、「教養」としての英語を身につけることを目標とします。

  1. 自らの考えを口頭で表現できる
  2. 自らの考えを英語で文章化できる
  3. 英語の文章を構造から理解できる

 この3本柱をメインとしたカリキュラムを組んでいます。実は中学生以上に小学生は理解するスピードがとても速く、意欲的に取り組むことができる。その点を最大のメリットとして考え、英語を単なるお遊びとしてとらえるのではなく、中学高校進学後も自信を持って取り組むことのできるようバランスの取れた英語力を育みます。